鎌ケ谷で育んでいる人 鎌ケ谷で育んでいる人

子育て、健康維持、梨づくり…。
いま「育つまち、鎌ケ谷」で生きる人々は
鎌ケ谷の何に魅力を感じ、何に打ち込んでいるのでしょうか。
これまでのこと、これからのことを語っていただきながら、
鎌ケ谷のリアルに迫ります。

interview 榎本さんご家族の写真

榎本さんご家族
鎌ケ谷歴 10年

秀樹さん(40歳)
美紅さん(32歳)
琥宇(こう)くん(7歳)
愛琉(あいる)ちゃん(5歳)

この街が、子どもたちの地元になる。
その誇りを育むのも、親である私たちの仕事です。

子育て中のママ支援や、コミュニティづくりなど、積極的に地域活動をしている奥さまの榎本美紅さん。市内の取材やブログ記事のライティング、イベントの企画運営など、その毎日はアクティブそのもの。その根底には、「子どもたちが誇りに思える地元をつくってあげたい」という想いがあるからです。「暮らす街への不満や愚痴を言うのではなく、自分たちで変えてゆく。それが地元をつくるということだと思うんです。自治体にしかできないこともありますが、市民にしかできないことはたくさんありますね」。

結婚を機に、鎌ケ谷の地に居を構えた榎本さんご夫婦は、当初、ご主人の通勤に便利なエリア、奥さまの出身地エリアなど、他の地域も住まいの候補にあげていました。けれど、紹介を受けて訪れた鎌ケ谷の良さに一目惚れ。「静かな雰囲気、緑の多さ、交通の便、すべて気に入ってしまったんです(笑)」とご主人の秀樹さん。「引っ越して10年になりますが、ちょうど開発が進んだのがこの10年。どんどん便利になっていて、ラッキーな気分です」と奥さまも頷きます。

7歳の長男、5歳の長女とともに、市内の図書館や児童センターなどに足しげく通っているという榎本さんご家族。近所でお祭りや催し物が頻繁に開催されていることも、子育てファミリーには魅力的だとご夫婦は言います。「息子は工作が大好きなんですが、よく図書館で本を借りては、家で何かをつくっていますね。地域をフル活用してくれていて嬉しいです」とご主人。「私は、地域の公共施設や商業施設を利用したイベントのコーディネートもしているのですが、それを通じて、私も人との出会いが広がっています。『ママ』業って楽しいですよね」と奥さま。

おふたりの我が子に対する願いは、「好きなことを自分で見つけ、自分の力で生きていってほしい」ということ。そのための体験の機会を、親自身が心をこめてつくり出している姿を、子どもたちにも見ていてほしいと語ります。「鎌ケ谷は、市役所も風通しが良いのを実感しています。私たちの働きかけを放置せず、すぐに解決策を見つけ、行動に移してくれる。こんな自治体は他にないんじゃないでしょうか」と奥さま。発展の真っ只中にある鎌ケ谷で、その一部分を担えているよろこびが、ご夫婦の日常を充実させているようです。

榎本さんご家族の写真
interview 磐瀬真紀子さんの写真

磐瀬真紀子さん
鎌ケ谷歴 20年

4人家族
ご本人
ご主人
ご長女
ご長男

穏やかさと便利が共存した街。
スポーツ好きな人が多いのも鎌ケ谷の特長です。

鎌ケ谷歴20年の磐瀬真紀子さんは、4人家族。21歳のご長男は、何と、某チームのJリーガーです。プロスポーツの第一線で活躍する息子さんがサッカーをはじめたのは、幼稚園の頃。以来、地域にしっかりと根を張り、仲間たちとともにスクスクと育ってきたそうです。「息子は、南鎌ケ谷の『ミナトSC』というクラブチームに入って、サッカーに没頭してきました。サッカー仲間も多かったし、身体を動かす場所もたくさんあった。環境に恵まれたと思います」。

広い園庭を持った幼稚園、野鳥や昆虫が生きる森、安全な治安。けれど、その環境も、この20年で大きく変わったのだと磐瀬さん。「この周辺の景色は、その当時が思い出せないぐらい、本当に変わりました。駅ができ、商業施設ができ、住宅がどんどん増えた。でも、不思議とやわらかな雰囲気は守られています。ギスギスしていない、穏やかな空気が、鎌ケ谷の魅力だと思いますね」。かつてはあたり一面が梨園だった新鎌ケ谷エリアをはじめ、地域の利便性は格段に向上しました。けれど、まだまだ自然も多い鎌ケ谷。開発は、磐瀬さんご家族にとってポジティブな変化でした。

現在、磐瀬さんは市内の公共施設で働いています。年配の方々を中心に、健康意識が高まっているのも感じているのだとか。「体育館に設置されたトレーニングスペースで、受付やインストラクターとして働いているのですが、年々、ご利用者さまは増えています。市の人口が増加したということもあるでしょうけど、もともと運動好きな方が多いのかもしれません」。グラウンドゴルフやペタンクといった、生涯スポーツ団体も多い鎌ケ谷。ご自身も身体を動かし、「元気」の維持に精を出しているそうです。

「やはり、『元気なおばあちゃん』になりたいですよね。子どもたちが巣立っていっても、実家が明るく元気なら、いつでも帰って来たくなるはずですから」。就職や結婚を機に鎌ケ谷を離れる若者も多い一方、地元に住み続ける人々も多いのだそう。「娘は、いくつかの選択肢の中から、迷わず地元企業に就職しました。若い世代にとっても、居心地のいい場所なのだろうと思いますよ」。お2人のお子さんの成長を見守りながら、次の世代の鎌ケ谷にも期待を膨らませる磐瀬さんです。

磐瀬真紀子さんの写真
interview 石井さんご家族の写真

石井さんご家族
鎌ケ谷歴 68年

君雄さん(68歳)
安早子さん(65歳)
伸和さん(41歳)
真理子さん(43歳)
向日葵ちゃん(12歳)
咲百合ちゃん(8歳)
太陽くん(7歳)

3代に渡って、継承してきた梨づくり。
その味を、その技術を、次の世代にも伝えたいですね。

梨農園3代期。石井さんご家族の物語をひも解けば、そのまま鎌ケ谷の梨づくりが見えてくる。そう言っても過言ではないかもしれません。鎌ケ谷市梨業組合において、昨年まで組合長を務めていた君雄さんは言います。「昔に比べれば、数はずいぶん減りましたが、いまでも鎌ケ谷市全域の約1割が梨農園です。人手不足が叫ばれる日本の農業ですが、鎌ケ谷の梨園は、後継者も育っている。産業として健全に成長してきた証でしょうね」。

その後を追う息子の伸和さんは、「ウチの周りの梨農園も、次世代が跡を継いでいるところは多いですよ」と語ります。「直売やスーパーの産直コーナーなど、販路が確保できているのは、鎌ケ谷の梨にブランド力があるということでしょう。最近ではネット販売、海外展開などをテスト的にはじめているところも増えています」。現在、鎌ケ谷市内の梨農家は約180軒。時に競い合い、時に助け合いながら、県内有数の梨産出量を維持しています。体験農業、食育など、若い世代との接点づくりにも積極的な梨農園。地域でつくり、地域で食べる、地産地消の伝承にも高い志を持っています。

鎌ケ谷では、家族経営が多い梨農家。繁忙期には家族総出で挑みます。「実は、梨づくりってとても大変なんですよ」と語るのは、伸和さんの奥さまの真理子さん。「収穫と販売の8〜9月だけでなく、剪定や摘花など、一年中手をかけないといけないのが梨なんです」。ご自身も鎌ケ谷出身の真理子さんにとって、梨は特別な存在でもあるようです。

伸和さんの母である安早子さんは、嫁いできた当時の鎌ケ谷を感慨深げに振り返ります。「昔は本当になにもない地域でした(笑)。繁華街もないし、主要都市や空港に行くにも、大変でした。でもいまは、電車に乗ればどの方面にも楽に行ける。便利になりましたね」。

数十年に渡り、梨づくりにいそしんできた石井さんご家族。4代目候補でもある孫たちの様子に目を細めながら、君雄さんは呟きます。「孫たちがどんな将来を選ぶかは分かりません。ただ、何かのかたちで鎌ケ谷の梨を継承していってほしいというのが本音ですね」。淡い期待と、背負っている歴史への想い。春になると、今年も可愛らしい梨の花が開きます。

石井さんご家族の写真